梯剛之 ショパンリサイタル2017

ショパンコンクールで弾いていた木枯らしが印象的で、ずっと聴きたかった梯剛之。

オールショパンプログラムを上野の文化会館で聴けるということで、楽しみにしていた。

冒頭の即興曲1番の演奏にすっと入っていく間の取り方がよかった。先日聴いた辻井伸行もそうだったけど、テンポや間の取り方がうまい気がした。幻想即興曲もよかったけど、他の即興曲をとても良いリズムで弾きこなしていた。即興曲が好きになった。

ソナタ2番の第1楽章は少しスピードが物足りなかったけれど、第2,3楽章は丁寧に弾いていて心地よかった。寝ている人もけっこういた。

ピアノ協奏曲1番のクァルテットは、迫力のなさを心配していたけれど、ピアノの音が映えていて、ピアノの音に集中できる編成だとわかった。そして第三楽章でよく出てくる粒のそろった音は健在で、キラキラした音色で観客を魅了していた。

即興曲が一番満足度が高かったかな。クァルテット版のコンツェルトもよかったから、他のピアニストもやってほしい。

アンコールはノクターン嬰ハ短調遺作でうっとり。

また聴きたいと思う演奏だった。

■セットリスト 2017/10/27

即興曲第1,2,3,4番

ピアノソナタ第2番

ピアノ協奏曲第1番(クァルテット版)

アンコール:ノクターン第20番


徒然なるままに

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